こんにちは!こたにです。
時間を見つけてはちょこちょこ読んでたジェーン・スーさんのエッセイ集「ひとまず上出来」。
今回も楽しく読ませていただいたので、感想を書いてみます。
「ひとまず上出来」は雑誌CREAの連載に書きおろしが加えられたエッセイ集で、文藝春秋から発行されています。
初版は2021年12月に発行(もう半年前・・・!)。
文藝春秋のHPに特設サイトがありますよ。サイトには試し読みなども載っています。
では、「ひとまず上出来」の感想を書いていきます。
コロナ禍なのもあって、おうちでの出来事からの話題が多く収録されています。
以前のエッセイでは、お出かけの話題もありましたが今回は少なめ。
最初の「化粧が写真に写らない」から笑いながら読みました。
でも、ほんと化粧ってどんどん写真に写らなくなしますよね。
十代のころは薄化粧でもばっちり写っていたのに・・・。
「ひとまず上出来」には、「ていねいなくらしオブセッション2021」という章が収録されています。
なぜ2021となっているかというと、「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」に「ていねいなくらしオブセッション」という章があるのです。
私もスーさんと同じく、ていねいなくらしにピンとこない(でもしたい欲はある)ので、自分にとっての手放せないものはなんだろう?と考えるきっかけになりました。
ちなみに貴様女子のほうの「ていねいなくらしオブセッション」も笑えるのでぜひ読んでいただきたいです。
スーさんのエッセイには、女友達がたくさん登場します。
何かを相談すればアイデアとユーモアたっぷりのやりとりで返信をくれるお友達たち。
「耐荷重は100キロ」までや「『愛される』は愛したあとについてくる、らしいよ」でお友達とのエピソードが読めますよ。
「『らしさ』の深い落とし穴」や「あれ、歪んでいませんか?」は、あっもしかしたら私もかもと考えさせられる話題でした。
スーさんはラジオでも性別の話や自分の考え方の話をよくされていますが、改めて文章になったものを読むとさらに頭にとどまるものがありました。
スーさんが自身の推しのことをつづった「推しエッセイ」が一番最後に収録されています。
エッセイには、スーさんと推しとの出会いから、沼にはまってからのスーさんの推し活の様子、推し活に慣れてきたころの気づきなどがつづられています。
名言もたくさん
目の前には「推す」しか選択ボタンがなかった。
気持ちがヒートアップすると女はクラフト好きになる。
推し本人の活動は、そのまま私の血肉になっている。
ひとまず上出来「ラブレター・フロム・ヘル、或いは天国で寝言」
誰もが程度は違うにせよ、気に入ったものや人を見つけて好きになることはあると思います。
その時の気持ちを克明にかつユーモラスにつづられているのがこのエッセイ。
沼にはまっていく自分を客観的に文章にできてるのがすごい。
最近は前ほどSNSで推しの話をしていないスーさんですが、先日の生活は踊るで
「ときめくかどうかで断捨離したら推しのグッズしか残らない」という趣旨の発言をされていました(このときのゲストはこんまりさん)。
今は推しなんていないよという方もこのエッセイを読んだら、何か推してみたい気持ちになるかもしれませんよ!
今回はジェーン・スーさんの「ひとまず上出来」の感想をかきました。
構えずに読めて、気づきがたくさん得られるスーさんのエッセイ。
ラジオやポッドキャストとはまた違う楽しさがあるので、ぜひ読んでみてください!
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