こんにちは!こたにです。
たまむすびで紹介されていたあまのさくやさんの「32歳。いきなり介護がやってきた。」を読みました。
こちらの書籍の帯はTBSラジオたまむすびのパーソナリティーをしている赤江珠緒さんが書いていますよ。
あまのさくやさんについて
著者のあまのさくやさんは、絵はんこ作家としての活動もされていて、現在は岩手県紫波町を活動の拠点にされています。
絵はんこは、素朴でかわいらしいデザインですよ。
たまむすび関連の絵はんこもあまのさんのインスタグラムで見られますよ。
あまのさくやさんHP
「32歳。いきなり介護がやってきた」を読んでみて
「32歳。いきなり介護がやってきた。」は、若年性認知症になった父親と、ステージ4のガンを告知された母親との生活をつづったエッセイです。
タイトルの通り、著者のあまのさんは32歳で両親の病気と向き合うことになります。
かわいいイラストを挟みつつ、家族が認知症になった人の心情、家族がガン患者になった人の心情が書かれています。
自分だったらどうだろう?を常に考えさせられるエピソードの数々
著者のあまのさんと同世代なのもあって、自分があまのさんの立場だったらどうするだろう?を常に考えさせられました。
父親に認知症の診断がされた矢先に、母親にガン告知・・・
父親のサポートはどうやって?母親の治療はどうやって?とつらくても決めないといけないことが次々に出てきます。
あまのさんはきょうだいと協力しつつ、問題に対峙していました。
自分の気持ちとどう向き合うかも書かれている
家族の介護や病気については、親しい友人にも話しづらいもの。
あまのさんもその問題に直面していました。
今の私の気持ちをすべて吐露したい。だけど、自分の話をいきなり切り出すには、今私の抱えているものは重すぎる気がする。私の同世代ならなおさらで、いきなり介護の話や病気の話をされたって、引かれてしまうんじゃないか……という不安は常につきまとう。
あまのさくや「32歳。いきなり介護がやってきた。」p56 吐き出せない想い
あまのさんは、周りには話せない気持ちを誰にも見せない場所に書くことで解消することにしました。
「書くことの効能」という章で、文章に自分の気持ちを吐露する大切さを書いています。
これは、介護以外にも周りに相談しにくい問題があるときに有効だと思います。
認知症の家族と暮らすリアルが書かれている
「32歳。いきなり介護がやってきた。」には、認知症の父親の状況がどのように変化していくかが細かく書かれているとともに、家族にどんな変化があるかも書かれています。
また、どのような段階を踏んで介護の手続き(介護認定や施設探し)をするか、そのときの大変さも書かれています。
専門書ではなく、エッセイなので筆者の気持ちも記されていてよりリアリティがあります。
まとめ
今回は、あまのさくやさんの「32歳。いきなり介護がやってきた。」の感想を書きました。
病気は突然やってくるをより一層意識させられた本でした。
つらいエピソードも多いですが、読んでよかったなと思える本です。
気になる方はぜひ!
Kindle Unlimitedにも登録がありますよ。
あまのさんは、別の著書『チェコに学ぶ「作る」の魔力』の紹介で、木曜たまむすびのおもしろい大人のコーナーに出演されていました。
あまのさんは、元々たまむすびのリスナーさんだったようで、たまむすび愛をnoteにつづられています。
こちらも読んだら感想を書きたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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